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マスコット01 公演履歴

空気ノ機械ノ尾ッポvol.5
〜シヌホド退屈〜

 
Cast 原寿彦 / 松川晃子 / 舘智子 / 坂田真紀子
   市橋朝子 / 吉田みゆき(赤鼻のきりん)
   田辺裕輝 / 今泉あまね(クロニクル)

Stuff 照明:池田圭子 / 宣伝美術:坂本千明
   音楽:山田須美子 / 音響:仙浪昌弥


vol.5チラシ

vol.5〜写真1

Story内容

道の途中、何もしていない女がいる。また道の途中で出会った油売りから、「一緒に油売りしよう!」と持ちかけられ、女は無駄な事だと感じながら油売りを始める事にした。
また道の途中に、シヌホド退屈になった男がやってくる。男は途中に出会った妊婦からお腹の子を奪うことにした。それで退屈をしのげると思ったのだ。それからまた、道の途中、日のあたる場所で女達が忙しそうに騒いでいる。『いったい何を騒ぐことがあろうか』と。
いったい何が退屈で、いったいどれが退屈じゃないのか…。そして、どれが必要で、何が無駄なのか…。そんな中、油売りは油を売り続ける。

台本抜粋

〜シーン「登場」より抜粋〜
女   で、いったいなんの油をうってるんですか?
油売り 「そんなところで油売ってんじゃないよ!」の油です。
女   …油?
油売り はい。

〜シーン「売り方」より抜粋〜
油売り いい油はたくさん手に入れるといい。
女   わからないですよ、何がいいのか悪いのか。
上司  どれも悪いし、どれもいい、
     君はどういう油の売り方をするんだろうね。
油売り・上司  (柏手を打って)儲かりますように!

vol.5〜写真2
ご挨拶

朝、仕事場へと行く道の途中で、じーっと一つのゴミ袋を食い入るように見つめているおじさんがいた。背中は少し曲がってはいるが、年はそこそこ若そうだ。おじさんは、新宿公園にいそうな風貌で一種独特な臭いを発している。この道を行く人、行く人、皆おじさんが気にかかる御様子で、振り返って見る人もいれば、そばまで来てそのゴミ袋をのぞく人もいる。一体、このおじさんは、何を目的にこのゴミ袋を見つめているんだろう…と、たぶん誰もが思ったに違いない。見つめている目が尋常では無いからだ。気にかかりはするけれど、仕事に行かなくてはとその場を去った。仕事を始めて15時間。仕事の内容からか今日は特に長い一日に感じた。午前1時、すでに外は暗くなり人通りも少なくなった中、帰路についた私が見たのは、朝となんの変化もないじーっと一つのゴミ袋を食い入るように見つめているおじさん。朝と同じ場所で同じ形、同じように目がたった一つのゴミ袋に釘付けだ。
なんなんだ! どういうことだ!
まさか、そのゴミ袋の中に何かいるのか?
もしや、そのゴミ袋がおじさんになんかしたのか?
怖い、なんだかものすごく怖い。ゴミ袋ごと怖く感じる。
一体、何を考えているんだろう、このおじさんは。15時間ですよ、おじさん。立っているだけでも一苦労でしょ、おじさん。おじさんに尋ねたい事がいっぱいある。
私の15時間はおじさんの15分なんだろうか、もしかしたら私の15時間は15分くらいの事ではないだろうか…。私に尋ねたい事がいっぱいになる。
ふと…、刻々と刻まれる時間に目をやる。おじさんの姿を見てからすでに15分以上が経過していた。これでは、私もおじさんの仲間入りだ。背中に寒気を感じて家へと急いだ。

とまあ、こんな流れで今回の作品を書くに至りました。

今回は、副題を「シヌホド退屈」としたのは、もちろん、退屈なものを書きたかったのではありません。『シヌホド退屈な時間を感じる』その時を書きたかったからです。「退屈」という言葉では無いのかもしれません。ですが、ぴったり合う言葉が思い浮かびません。「シヌホド退屈」な時間は、何もしない時間とでもいいましょうか…。たぶん、とても幸せなんじゃないか?と思うのです。  著・松川晃子

舞台風景

間口が少々狭く、奥行きのある舞台に、青く塗った垂木と新聞紙でくるんだ緑の布。草原と大空が見えてくるようにと考えました。写真ではみえないですけど奥に行くほど濃い色あいを使うなどしてあります。

vol.5〜写真3


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